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要約
この記事では、Stable DiffusionでLoRAを使う方法を初心者向けに解説します。ComfyUI・SD WebUIどちらでも使える共通の知識です。
LoRAとは何か、どこでダウンロードするのか、どう設定するのか…。
「LoRAって聞いたことあるけど、よくわからない」という方でも大丈夫。基礎から実践まで、丁寧に説明していきます。
はじめに|LoRAを使うとAI画像生成の幅が広がる
AI画像生成を始めて、基本的な使い方は覚えた。
でも、「もっと特定のスタイルで描きたい」「好きなキャラクターを再現したい」と思ったことはありませんか?
そんなときに役立つのがLoRAです。
LoRAを使うと、こんなことができます:
- 特定の絵柄・画風を再現できる
- アニメキャラや有名人の特徴を学習させた画像が作れる
- 特定のポーズや構図を安定して出力できる
- 衣装や髪型など、細かいディテールをコントロールできる
LoRAとは?|基礎知識を押さえよう
LoRAの正式名称と仕組み
LoRAは「Low-Rank Adaptation」の略称です。
簡単に言うと、既存のAIモデルに追加学習させた小さなファイルのこと。
通常のチェックポイントモデル(.safetensorsや.ckpt)が数GB〜十数GBあるのに対し、LoRAファイルは数十MB〜数百MB程度と軽量です。
LoRAのメリット
| 項目 | チェックポイント | LoRA |
|---|---|---|
| ファイルサイズ | 2GB〜10GB以上 | 10MB〜300MB程度 |
| 適用方法 | モデルを切り替え | ベースモデルに追加 |
| 組み合わせ | 基本的に1つ | 複数同時に使える |
| 用途 | 全体的な画風 | 特定の要素を追加 |
LoRAの種類
キャラクターLoRA
- 特定のキャラクターの外見を学習
- アニメ、ゲーム、VTuberなど
スタイルLoRA
- 特定の絵柄・画風を学習
- イラストレーター風、アニメ作品風など
コンセプトLoRA
- 特定の概念やポーズを学習
- 衣装、髪型、表情、構図など
効果LoRA
- 画像の質や効果を調整
- ディテール強化、ライティングなど
LoRAのダウンロード方法|Civitaiの使い方
Civitaiとは
Civitaiは、AI画像生成用のモデルやLoRAを共有するコミュニティサイトです。
無料でダウンロードでき、世界中のクリエイターが作成したLoRAが公開されています。
Civitaiでの探し方
- Civitaiにアクセス
- https://civitai.com/を開く
- アカウント登録(無料)を推奨
- フィルターで絞り込み
- 「Models」タブを選択
- 「Model types」で「LoRA」を選択
- 「Base Model」で使用しているモデル(SD1.5、SDXL等)を選択
- 検索キーワード例
- スタイル系:「anime style」「illustration」「realistic」
- キャラ系:キャラクター名で検索
- 効果系:「detail」「lighting」「quality」
ダウンロード手順
- 気になるLoRAのページを開く
- 右側の「Download」ボタンをクリック
.safetensorsファイルがダウンロードされる
ベースモデルの確認が重要!
LoRAは特定のベースモデル向けに作られています。
– SD 1.5向けLoRA → SD 1.5系モデルで使用
– SDXL向けLoRA → SDXL系モデルで使用
異なるベースモデルで使うと、期待通りの結果が得られません。
おすすめのLoRA配布サイト
| サイト | 特徴 |
|---|---|
| Civitai | 最大手、種類豊富、コミュニティ活発 |
| Hugging Face | 公式・研究系が多い、品質が安定 |
| 個人配布サイト | 特定作者のオリジナルLoRA |
LoRAの導入手順
ダウンロードしたLoRAを画像生成ツールに導入する手順を解説します。ファイルの配置はどちらのツールも同じ考え方で、所定のフォルダに置くだけです。
LoRAファイルの配置場所
ダウンロードしたLoRAファイルは、使用するツールの所定フォルダに配置します。
ComfyUIの場合
ComfyUI/
└── models/
└── loras/ ← ここにLoRAファイルを配置
├── your_lora_1.safetensors
└── ...
SD WebUI(AUTOMATIC1111 / Forge)の場合
stable-diffusion-webui/
└── models/
└── Lora/ ← ここにLoRAファイルを配置
├── your_lora_1.safetensors
└── ...
フォルダで整理しよう
LoRAが増えてくると管理が大変になります。サブフォルダを作って整理するのがおすすめです。どちらのツールもサブフォルダを認識します。
配置後はツールを再起動(またはブラウザをリロード)すると、新しいLoRAが認識されます。
ComfyUIでのLoRA設定
📖 ComfyUIの基本操作については「ComfyUIワークフロー構築入門」(準備中)を参照してください
キャンバス上で右クリック → Add Node → loaders → Load LoRAを選択。
または、ダブルクリックして検索バーに「lora」と入力して選択します。

Load LoRAノードは、Load CheckpointとKSampler/CLIP Text Encodeの間に挟み込む形で接続します。
接続の流れ:
Load Checkpoint
├── MODEL → Load LoRA → MODEL → KSampler
└── CLIP → Load LoRA → CLIP → CLIP Text Encode
具体的な手順:
1. Load CheckpointのMODEL出力 → Load LoRAのmodel入力
2. Load CheckpointのCLIP出力 → Load LoRAのclip入力
3. Load LoRAのMODEL出力 → KSamplerのmodel入力
4. Load LoRAのCLIP出力 → CLIP Text Encodeのclip入力

Load LoRAノードの設定を行います。
lora_name:ドロップダウンから配置したLoRAを選択
strength_model:モデルへの適用強度(デフォルト:1.0)
– 効果が強すぎる場合は0.5〜0.8程度に下げる
strength_clip:CLIPへの適用強度(デフォルト:1.0)
– 通常はstrength_modelと同じ値でOK

SD WebUIでのLoRA設定
📖 SD WebUIの導入がまだの方は Stable Diffusion WebUIインストールガイド を参照してください
SD WebUIでは、ノード接続のような操作は不要です。プロンプトにLoRAタグを記述するだけで適用できます。
LoRAの適用方法:
プロンプト内に以下の形式でLoRAタグを追加します。
<lora:LoRA名:強度>
例:
masterpiece, best quality, 1girl, silver hair, <lora:watercolor_style:0.7>
LoRAタブから選択する方法:
- 生成画面の下にある「Lora」タブをクリック
- インストール済みのLoRAがカード形式で表示される
- カードをクリックするとプロンプトにLoRAタグが自動挿入される
SD WebUIのLoRAタブでは、サムネイル画像を設定しておくと一覧が見やすくなります。LoRAファイルと同じ名前のプレビュー画像(
.preview.png)を同じフォルダに配置しましょう。LoRA強度の調整テクニック
強度(strength)の基本
LoRAの強度は一般的に0〜2程度の範囲で調整しますが、LoRAによってはマイナス値や2以上の値を使うこともあります。
| 強度 | 効果 |
|---|---|
| 0 | LoRA無効 |
| 0.3〜0.5 | 軽く効かせる |
| 0.6〜0.8 | バランス良く効かせる |
| 1.0 | 標準(デフォルト) |
| 1.2〜1.5 | 強めに効かせる |
| 1.5以上 | 過学習気味になりやすい |
強度調整のコツ
弱めから始める
- 最初は0.5〜0.7程度で試す
- 効果が足りなければ徐々に上げる
過学習のサイン
- 画像が崩れる
- 色味がおかしくなる
- 同じような画像ばかり出る
ツール別の強度設定
ComfyUIの場合
ComfyUIのLoad LoRAノードには2つの強度パラメータがあります。
- strength_model:生成される画像の見た目に影響
- strength_clip:プロンプトの解釈に影響
基本的には同じ値でOKですが、微調整したい場合は別々に設定することもできます。

SD WebUIの場合
SD WebUIでは、プロンプト内のLoRAタグで強度を指定します。
<lora:LoRA名:強度>
強度は1つの値で、ComfyUIのstrength_modelに相当します。CLIPへの個別調整はできませんが、ほとんどの用途ではこれで十分です。
複数のLoRAを組み合わせる方法
複数のLoRAを同時に適用して、スタイルとキャラクターを重ねがけしたり、ディテールを追加したりできます。
ComfyUIでの組み合わせ
Load LoRAノードを直列に繋げることで、複数のLoRAを適用できます。
接続の流れ:
Load Checkpoint
├── MODEL → Load LoRA 1 → Load LoRA 2 → MODEL → KSampler
└── CLIP → Load LoRA 1 → Load LoRA 2 → CLIP → CLIP Text Encode

SD WebUIでの組み合わせ
プロンプト内に複数のLoRAタグを記述するだけです。
例:
masterpiece, best quality, 1girl, <lora:watercolor_style:0.7>, <lora:add-detail-xl:0.5>
カンマで区切って追加していくだけなので、とてもシンプルです。
組み合わせのコツ
相性の良い組み合わせ
- スタイルLoRA + キャラクターLoRA
- ベースLoRA + ディテールLoRA
- 画風LoRA + コンセプトLoRA
注意点
- 同じ要素を学習したLoRA同士は競合しやすい
- 合計強度が高すぎると破綻しやすい
- 3つ以上の組み合わせは慎重に
推奨される合計強度
- 2つのLoRA:各0.6〜0.8程度
- 3つのLoRA:各0.4〜0.6程度
トリガーワードの使い方
トリガーワードとは
多くのLoRAには「トリガーワード」が設定されています。
プロンプトにトリガーワードを含めることで、LoRAの効果を最大限に引き出せます。
トリガーワードの確認方法
- Civitaiのページで確認
- LoRAの説明欄に記載されている
- 「Trigger Words」セクションがある場合も
- ファイル名から推測
- LoRAファイル名がトリガーワードになっていることも
トリガーワードの使い方
プロンプトの適切な位置にトリガーワードを追加します。
例:スタイルLoRA(トリガーワード:watercolor)
masterpiece, best quality, watercolor, 1girl, silver hair, blue eyes
例:キャラクターLoRA(トリガーワード:character_name)
masterpiece, best quality, character_name, school uniform, smile
トリガーワードがない場合
すべてのLoRAにトリガーワードがあるわけではありません。
トリガーワードがなくても効果を発揮するLoRAも多いです。
📖 プロンプトの書き方全般についてはプロンプト辞典まとめも参考にしてください
おすすめLoRA紹介
ここでは実際にダウンロードして試せる、商用利用OKのLoRAを紹介します。この記事の実践例でもこれらのLoRAを使用しています。
スタイル系LoRA
スタイルLoRAは画風そのものを変えるLoRAです。同じプロンプトでもまったく違う雰囲気の画像が生成されます。
| LoRA名 | ベースモデル | 特徴 | 推奨強度 | ライセンス |
|---|---|---|---|---|
| Watercolor Style SDXL LoRA(ostris) | SDXL | 水彩画風に変換。劇的な画風変化が一目でわかる | 0.8〜2.0(モデルにより調整) | Apache-2.0 |
| SDXL FaeTastic Details(Faeia) | SDXL | ディテール強化+ファンタジー彩度UP | 0.6〜0.8 | 商用画像OK |
| Line Art + Flat Colors SDXL | SDXL | 線画+フラット塗り。アニメ・イラスト風 | 0.8〜1.0 | 商用画像OK |
効果・ディテール系LoRA
効果系LoRAは画風を変えずに、画像の品質やディテールを調整するLoRAです。
| LoRA名 | ベースモデル | 特徴 | 推奨強度 | ライセンス |
|---|---|---|---|---|
| Detail Tweaker XL(w4r10ck) | SDXL | ディテール増減。40万DL超の定番LoRA。マイナス値で滑らかに | -3〜+3 | 商用画像OK(クレジット表記要) |
| Add More Details(Lykon) | SD1.5 | ディテール強化の定番。39万DL超 | 0.5〜1.0 | 商用画像OK |
LoRA選びのポイント
– ダウンロード数が多いものは品質が安定している傾向
– サンプル画像をよく確認する
– 説明をしっかり読む(推奨設定・トリガーワードが書かれていることが多い)
– ライセンスを必ず確認する — 商用利用の可否やクレジット表記の要否はLoRAごとに異なる
LoRA活用の実践例
ここからは、上で紹介したLoRAを使って実際に画像を生成してみます。同じプロンプト・同じSeedで、LoRAの有無だけを変えて比較します。
実践例1:スタイルLoRAで絵柄を変える
Watercolor Style SDXL LoRA(ostris)を適用して、同じプロンプトからまったく異なる画風の画像を生成します。
基本プロンプト:
photo of a young woman, silver hair, blue eyes, gentle smile, upper body, looking at viewer, natural lighting, bokeh background
ベースモデル: DreamShaper XL
LoRAなし

Watercolor Style SDXL LoRA(強度2.0)

プロンプトは同じなのに、水彩画のようなタッチに変わりました。これがスタイルLoRAの力です。今回の組み合わせ(DreamShaper XL)では強度2.0でしっかり効果が出ましたが、チェックポイントモデルによっては1.0前後でも十分な効果が得られる場合があります。
実践例2:ディテールLoRAでクオリティアップ
Detail Tweaker XL(w4r10ck)を使って、画風は変えずにディテールの精密さを向上させます。

画風はそのままに、髪の毛や瞳、服の質感がより精密になっています。ディテール系LoRAは他のLoRAと組み合わせやすいのも特徴です。
Detail Tweaker XLはマイナス値にも対応しており、マイナスにするとディテールが滑らかになります。

実践例3:複数LoRAの組み合わせ
スタイルLoRAとディテールLoRAを同時に適用した例です。
設定例:
- Watercolor Style SDXL LoRA:強度2.0
- Detail Tweaker XL:強度3.0

水彩画風のスタイルを保ちつつ、ディテールも強化された画像になりました。このように、役割の異なるLoRAを組み合わせることで、より理想に近い画像を作れます。
LoRA管理のベストプラクティス
フォルダ構成の例
LoRAが増えてきたら、種類別にサブフォルダを作って整理しましょう。
ComfyUIの場合: ComfyUI/models/loras/
SD WebUIの場合: stable-diffusion-webui/models/Lora/
loras/ (または Lora/)
├── anime/
│ ├── style/
│ └── character/
├── realistic/
│ ├── portrait/
│ └── landscape/
├── effect/
│ ├── detail/
│ └── lighting/
└── _favorites/ ← よく使うものをまとめる
どちらのツールもサブフォルダを認識するため、同じ整理方法が使えます。
命名規則の提案
[カテゴリ]_[名前]_[バージョン]_[ベースモデル].safetensors
例:style_flatcolor_v2_sd15.safetensors
管理ツールの活用
- ComfyUI Manager:ComfyUIユーザー向け、LoRAの管理が便利
- SD WebUIのLoRAタブ:プレビュー画像付きでLoRAを一覧管理
- スプレッドシート:お気に入りLoRAの設定をメモ
- サンプル画像保存:どのLoRAでどんな画像が出るか記録
LoRAが増えてきたら
定期的に使わないLoRAを整理しましょう。
バックアップを取ってから削除すると安心です。
よくある質問
以下を確認してください:
– ファイルの配置場所が正しいか → ComfyUIは
models/loras/、SD WebUIはmodels/Lora/に配置– 拡張子が正しいか →
.safetensorsまたは.pt– ツールを再起動したか → 再起動または画面リロードで認識されます
以下を試してください:
– 強度を上げる → 0.8〜1.0程度に設定
– トリガーワードを追加 → Civitaiで確認してプロンプトに追加
– ベースモデルを確認 → SD1.5/SDXL等の対応を確認
以下が原因の可能性があります:
– 強度が高すぎる → 0.5〜0.7程度に下げる
– LoRAの品質問題 → 別のLoRAを試す
– 複数LoRAの競合 → 組み合わせを見直す
以下の方法があります:
– ComfyUI:LoRA Block Weightノードやcompositing(合成)で部分適用
– SD WebUI:LoRA Block Weight拡張機能を導入して層ごとに強度を調整
以下を試してください:
– 使用するLoRA数を減らす
– 画像サイズを小さくする
– ComfyUI:
--lowvramオプションで起動– SD WebUI:
--medvramまたは--lowvramオプションで起動まとめ|LoRAでAI画像生成の表現力を広げよう
この記事のポイント
- LoRAとは:ベースモデルに追加する小さな学習ファイル
- 入手先:Civitaiが最大手、ベースモデルの確認が重要
- 導入方法:所定のフォルダに配置して、ComfyUIはノード接続、SD WebUIはプロンプト記述
- 強度調整:0.5〜0.8から始めて、効果を見ながら調整
- 複数使用:組み合わせ可能だが、合計強度に注意
次のステップ
- まずは1つスタイルLoRAを試してみる
- お気に入りの設定をメモしておく
- 徐々に複数LoRAの組み合わせにチャレンジ
LoRAを使いこなせるようになると、AI画像生成の可能性が大きく広がります。
ぜひ色々なLoRAを試して、自分だけのスタイルを見つけてくださいね!
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LoRAを活用して、さらにAI画像生成を楽しみましょう!




この記事で使用したLoRA:
- Watercolor Style SDXL LoRA by ostris(Apache-2.0)
- Detail Tweaker XL by w4r10ck
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