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要約
この記事では、Stable Diffusionで使用するモデルの選び方を初心者向けに解説します。ComfyUI・SD WebUIどちらでも使える共通の知識です。
Checkpoint、LoRA、VAE…いろんなモデルがあって何を選べばいいかわからない。そんな悩みをお持ちの方も大丈夫。各モデルの役割と違い、おすすめモデル、ダウンロード先まで、丁寧に説明していきます。
はじめに|モデル選びで画像の質が決まる
Stable Diffusionで画像を生成するとき、最も重要なのがモデル選びです。ComfyUIでもSD WebUIでも、使うモデルは同じです。
同じプロンプトでも、使うモデルによって結果が大きく変わります。
モデル選びの悩み:
- Checkpointって何?LoRAとの違いは?
- アニメ系とリアル系、どう選べばいい?
- SD1.5とSDXL、どっちを使えばいい?
- どこでダウンロードすればいい?
この記事を読めば、自分の目的に合ったモデルを選べるようになります。まだComfyUIを導入していない方は、先にComfyUIインストールガイドをご覧ください。
モデルの種類を理解しよう
Stable Diffusionで使うモデルは主に4種類あります。
Checkpoint(チェックポイント)
画像生成のベースとなるモデルです。絵柄や画風の基本を決めます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 役割 | 画像生成の基盤 |
| ファイルサイズ | 2GB〜7GB |
| 拡張子 | .safetensors / .ckpt |
| 配置場所 | models/checkpoints/ |
例: Stable Diffusion 1.5、SDXL、Juggernaut XL、Counterfeit-V3.0
ComfyUIでの基本的な使い方はComfyUI初心者ガイドで解説しています。
LoRA(ローラ)
Checkpointに追加で適用し、特定のスタイルやキャラを再現します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 役割 | スタイル・キャラの追加 |
| ファイルサイズ | 10MB〜300MB |
| 拡張子 | .safetensors |
| 配置場所 | models/loras/ |
関連: 詳しい使い方は LoRA活用ガイド を参照してください(準備中)
VAE(ブイエーイー)
画像の色味や鮮やかさを調整するモデルです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 役割 | 色調・彩度の調整 |
| ファイルサイズ | 300MB〜800MB |
| 拡張子 | .safetensors / .pt |
| 配置場所 | models/vae/ |
Embedding(エンベディング)/ Textual Inversion
特定の概念やスタイルをプロンプトで呼び出せるようにします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 役割 | 概念の追加(ネガティブ用も多い) |
| ファイルサイズ | 数KB〜数MB |
| 拡張子 | .safetensors / .pt |
| 配置場所 | models/embeddings/ |
SD1.5 vs SDXL|どちらを選ぶ?
Checkpointには大きく分けて2つの世代があります。
SD1.5(Stable Diffusion 1.5)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 推奨サイズ | 512×512 |
| VRAM | 4GB〜 |
| 特徴 | 軽量、モデル豊富、LoRA多数 |
| 向いている人 | 初心者、VRAM少ない環境 |
SDXL(Stable Diffusion XL)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 推奨サイズ | 1024×1024 |
| VRAM | 8GB〜 |
| 特徴 | 高品質、ディテール豊富 |
| 向いている人 | 高品質重視、VRAM十分な環境 |
どちらを選ぶべき?
SD1.5がおすすめな場合
– VRAM 6GB以下
– 生成速度を重視
– 特定のLoRAを使いたい
– アニメ系イラストがメイン
SDXLがおすすめな場合
– VRAM 8GB以上
– 高品質・高解像度が必要
– リアル系がメイン
– 最新技術を使いたい
迷ったらSD1.5から始めるのがおすすめ。軽量で扱いやすく、学習コストが低いです。
用途別おすすめCheckpoint
※以下は2026年2月時点のおすすめです。最新の人気モデルはCivitaiのダウンロード数順で確認できます。
各モデルのライセンスは予告なく変更される場合があります。商用利用する場合は、必ず各モデルの公式ページ(CivitaiまたはHugging Face)で最新のライセンスを確認してください。この記事の情報は参考としてご活用ください。
アニメ・イラスト系(SD1.5)
| モデル名 | 特徴 | おすすめ度 | 商用利用 |
|---|---|---|---|
| Counterfeit-V3.0 | 繊細な塗り、美しい色彩 | ★★★★★ | OK |
| MeinaMix V12 Final | 可愛い系、柔らかい雰囲気 | ★★★★☆ | OK |
| AbyssOrangeMix3 (AOM3) | 高品質、やや重め | ★★★★☆ | 一部NG |
AOM3A1はChilloutMixを含むため商用利用NGです。商用利用する場合はAOM3A1B・A2・A3・Bバリアントを選んでください。
初心者おすすめ: Counterfeit-V3.0
繊細な塗りと美しい色彩で、様々なスタイルに対応できます。商用利用もOKです。
同じプロンプトで生成した比較画像がこちらです。モデルごとの画風の違いを確認してみてください。

アニメ・イラスト系(SDXL)
| モデル名 | 特徴 | おすすめ度 | 商用利用 |
|---|---|---|---|
| Animagine XL V4.0 | 高品質アニメ、公式推奨 | ★★★★★ | OK |
| Kohaku-XL-Zeta | 日本アニメ風、美しい | ★★★★☆ | 条件付き |
| Pony Diffusion V6 XL | 独自タグシステム | ★★★★☆ | 条件付き |
Kohaku-XL-ZetaはFAIPL-1.0-SD(Fair AI Public License)を採用しています。生成画像の商用利用はOKですが、モデルをAPIサービスとして提供する場合はソースコード公開義務があります(コピーレフト型ライセンス)。なお旧版のKohaku-XL-BetaはCreativeML Open RAIL++-Mで商用制限なしです。
収益化サービス(有料推論・優先プランなど)でのモデル利用は原則禁止されています。派生モデル・マージモデルにもこの制限が適用されます。商用利用する場合はcontact@purplesmart.aiへの連絡が必要です。個人利用での画像生成やブログへの掲載は問題ありません。
同じプロンプトで生成した比較画像がこちらです。

リアル・写真系(SD1.5)
| モデル名 | 特徴 | おすすめ度 | 商用利用 |
|---|---|---|---|
| Realistic Vision V6.0 B1 | リアル系の定番 | ★★★★★ | OK |
| ChilloutMix | アジア人風、美しい肌 | ★★★★☆ | NG |
| CyberRealistic vFinal | 高品質リアル | ★★★★☆ | OK |
ChilloutMixは生成画像の販売・収益サイトでの利用が全面禁止されています。個人利用・趣味の範囲での使用にとどめましょう。商用利用が必要な場合はRealistic Vision V6.0 B1やCyberRealistic vFinalをおすすめします。
同じプロンプトで生成した比較画像がこちらです。

リアル・写真系(SDXL)
| モデル名 | 特徴 | おすすめ度 | 商用利用 |
|---|---|---|---|
| Juggernaut XL V9 | 最高品質、汎用的 | ★★★★★ | 条件付き |
| RealVisXL V5.0 | リアル特化 | ★★★★★ | OK |
| DreamShaper XL | アート寄り | ★★★★☆ | OK |
作者は「マージ・学習・画像販売など何でもOK」と明言しています。ただしCivitai上ではAPIレンタル利用が許可設定に含まれておらず、ビジネス利用・商用ライセンスの問い合わせ先としてjuggernaut@rundiffusion.comが案内されています。ブログやSNSへの画像掲載は問題ありません。
Civitaiでは複数バージョンが公開されています。通常版は「alpha2 (xl1.0)」で、商用利用OKです。Lightning版・Turbo版はStability AIのDistilled技術を使用しているため、コミュニティライセンスが適用され、年間売上100万ドル超の場合はエンタープライズライセンスが必要です。個人ブログでの利用はどのバージョンでも問題ありません。
同じプロンプトで生成した比較画像がこちらです。

初心者おすすめ: RealVisXL V5.0
商用利用も安心で、SDXLの中でも高品質なリアル画像が生成できます。Juggernaut XL V9も優秀ですが、APIサービス利用には制限があります。
おすすめVAE
VAEを変えると、画像の色味が大きく変わります。
SD1.5用VAE
| VAE名 | 特徴 |
|---|---|
| vae-ft-mse-840000 | 標準的、バランス型 |
| kl-f8-anime2 | アニメ向け、鮮やか |
| blessed2 | 彩度高め、華やか |
SDXL用VAE
| VAE名 | 特徴 |
|---|---|
| sdxl_vae | 公式VAE、標準 |
| sdxl-vae-fp16-fix | 軽量版、品質維持 |
多くのCheckpointにはVAEが内蔵されています。色味に不満がなければ、別途VAEを用意する必要はありません。
おすすめEmbedding
Embeddingはネガティブプロンプト用が特に便利です。
ネガティブ用Embedding
| Embedding名 | 効果 | ライセンス | 商用利用 |
|---|---|---|---|
| EasyNegative | 汎用ネガティブ、品質向上 | 正式ライセンスなし(Civitai上で商用許可) | OK |
| bad-hands-5 | 手の崩れを軽減 | ライセンス未指定 | 不明 |
| bad_prompt_version2 | 品質低下を防止 | CreativeML OpenRAIL-M | OK |
| ng_deepnegative | 深層ネガティブ | 正式ライセンスなし(Civitai上で一部許可) | 条件付き |
bad-hands-5は原作者(yesyeahvh)がライセンスを一切明示していません。Civitaiの再アップロード者が商用許可を設定していますが、権限の正当性は不明です。商用利用する場合はbad_prompt_version2(CreativeML OpenRAIL-M)を推奨します。ng_deepnegativeはCivitai上でモデル自体の販売(Sell)が許可されていないため、再配布には注意してください(画像の商用利用はOK)。
使い方:
ネガティブプロンプトに EasyNegative と記述するだけで効果を発揮します。
ネガティブプロンプト例:
EasyNegative, bad-hands-5, lowres, bad anatomy
モデルのダウンロード先
Civitai(シビタイ)
特徴:
- 最大手のモデル共有サイト
- Checkpoint、LoRA、VAE、Embeddingすべて揃う
- サンプル画像とプロンプトが見られる
- コミュニティが活発
おすすめポイント:
- ダウンロード数順でソートすると人気モデルがわかる
- モデルごとに推奨設定が記載されている
Hugging Face(ハギングフェイス)

特徴:
- 公式モデルが多い
- 研究者・開発者向け
- 品質が安定している
おすすめポイント:
- Stable Diffusion公式モデルはここからダウンロード
- ControlNet、IPAdapterなどのモデルも公開
モデルの配置場所
ダウンロードしたモデルは、種類ごとに正しいフォルダに配置します。
ComfyUIの場合
ComfyUI/
└── models/
├── checkpoints/ ← Checkpoint (.safetensors)
├── loras/ ← LoRA (.safetensors)
├── vae/ ← VAE (.safetensors / .pt)
├── embeddings/ ← Embedding (.safetensors / .pt)
├── controlnet/ ← ControlNet
├── ipadapter/ ← IPAdapter
├── clip_vision/ ← CLIP Vision
└── upscale_models/ ← アップスケーラー
SD WebUI(AUTOMATIC1111 / Forge)の場合
stable-diffusion-webui/
└── models/
├── Stable-diffusion/ ← Checkpoint (.safetensors)
├── Lora/ ← LoRA (.safetensors)
├── VAE/ ← VAE (.safetensors / .pt)
└── embeddings/ ← Embedding (.safetensors / .pt)
モデルを間違ったフォルダに入れると認識されません。ファイルの種類を確認して配置しましょう。
モデル選びのポイント
1. 目的を明確にする
まず「どんな画像を作りたいか」を決めましょう。
| 目的 | おすすめモデル |
|---|---|
| アニメイラスト | Counterfeit-V3.0 / Animagine XL V4.0 |
| リアル人物 | Realistic Vision V6.0 B1 / Juggernaut XL V9 |
| 背景・風景 | Juggernaut XL V9 / DreamShaper XL |
| 2.5D・半リアル | ChilloutMix / MeinaMix V12 Final |
2. サンプル画像を確認
Civitaiでは各モデルのサンプル画像が見られます。
- 自分のイメージに近いサンプルがあるか
- 使用されているプロンプトを参考にできるか
- LoRAとの組み合わせ例はあるか
3. ダウンロード数・評価を参考に
人気のあるモデルは品質が安定しています。
- ダウンロード数が多いものは信頼性が高い
- 評価(★)が高いものを選ぶ
- 更新日が新しいものは最新の技術を使っている
4. VRAMと相談
VRAMが少ない場合は軽量なモデルを選びましょう。
| VRAM | おすすめ |
|---|---|
| 4GB | SD1.5の軽量モデル |
| 6GB | SD1.5全般 |
| 8GB | SDXL(やや制限あり) |
| 12GB以上 | SDXL全般 |
SDXLを使いたいけどVRAMが8GB未満…という方は、ブラウザだけで高性能GPUが使えるクラウド環境も検討してみてください。ConoHa AI Canvasのレビュー記事で使い勝手を紹介しています。
よくある失敗と対処法
モデルが認識されない
確認ポイント:
- 正しいフォルダに配置しているか
- ファイルが破損していないか(再ダウンロード)
- ComfyUI / SD WebUIを再起動したか
画像が崩れる・品質が低い
対処法:
- モデルに合った推奨サイズで生成(SD1.5は512、SDXLは1024)
- VAEを変更してみる
- サンプル画像のプロンプトを参考にする(プロンプト辞典まとめも活用してみてください)
LoRAが効かない
確認ポイント:
- LoRAのベースモデルが合っているか(SD1.5用?SDXL用?)
- 強度が適切か(0.7〜1.0程度)
- トリガーワードが必要か確認
よくある質問
最初は2〜3個で十分です。アニメ用1つ、リアル用1つがあれば多くの用途に対応できます。慣れてきたら用途に応じて増やしていきましょう。
safetensorsは新しいフォーマットで、セキュリティが高く読み込みも高速です。現在はsafetensorsが主流なので、迷ったらsafetensorsを選びましょう。
必須ではありません。多くのCheckpointにはVAEが内蔵されています。色味に不満がある場合や、特定のスタイルを求める場合に別途用意すると良いでしょう。
モデルファイルはすでに圧縮されており、これ以上の圧縮は推奨されません。ストレージが不足する場合は、使わないモデルを別のドライブに移動するか、削除を検討してください。
まとめ|目的に合ったモデルで理想の画像を
この記事のポイント
- 4種類のモデル:Checkpoint(ベース)、LoRA(追加)、VAE(色調)、Embedding(概念)
- SD1.5 vs SDXL:VRAM少ないならSD1.5、高品質ならSDXL
- おすすめCheckpoint:アニメはCounterfeit-V3.0 / Animagine XL V4.0、リアルはRealVisXL V5.0
- ダウンロード先:Civitai(豊富)とHugging Face(公式)
- 配置場所:種類ごとに正しいフォルダへ
次のステップ
- まずはCounterfeit-V3.0かRealVisXL V5.0をダウンロード
- EasyNegativeを入れてネガティブプロンプトを強化
- 慣れてきたらLoRAで自分好みのスタイルを追加
モデル選びがわかれば、画像生成の幅が大きく広がります。いろんなモデルを試して、自分のお気に入りを見つけてください!
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